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幸福をわかちあうファミリー向日市

議会報告report

水道料金改定の舞台裏(過去のドラマ) 


H23.3議会で水道料金改定の条例改正案が議員提案されました

その議案の修正案が提出され

最終本会議で議員提案の修正案が賛成多数(賛成17、反対6)で可決されました

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ちょっとしたドラマ

長岡京市が3月議会で水道料金値下げ(平均5.14%)を発表したので、向日市も当然値下げ提案がされるものと思っていたのですが、市長はされなかった。

 4月の市長選を控え、水道料金値下げを公約にするか、実績にするか迷った結果、公約にすることを選択したのではないか、それともそんなことは眼中に無かったのか、良く分かりません。

 このような状況下、行政に動きがないことを察知し、期を見るに敏の共産党議員団がすかさず15円/1m3の値下げ案を議員提案して参りました。


 何故、15円なのかは後で説明します。
 当然、市長は驚いたことでしょう。→
→恐らく、「これは大変、市長選で値下げ公約しようと思っていたのに、その前に議会で決められては。水道問題だけに水の泡」とお考えになられたのではないかと、勝手に憶測しております。

 何故かと申しますと、与党と思われる友好議員に対して、いま水道懇談会で料金改定(値下げ)の諮問をしており、選挙後値下げを実施するので。共産党議員団の提案を否決する旨の要請をしておられるのでございます。

 ここで、すべての議員が、はいそうですかと市長に共鳴すれば、市長はことのほかお喜びになられると存じますが、もし、それを選択した場合、議会の主体性は全く無くなり、ある意味に於いては市民に対する背信行為につながるのではないかと考えました。

 そこで、以下、私どもの取った行動と考え方をご報告申し上げます・・・

                             
議員の立ち位置は微妙!
  共産党議員団の水道料金値下げの提出議案に反対し、市長選後の6月議会に、市長の水道料金値下げ提案に対し、同じ議員が賛成するとしたら、全く筋が通りません。
 議員は、いつも行政からの受け身ではなく、主体性を持ち、議員に与えられた権能を市民の為に活用してこそ議員です。 
 それ故、この場合に於いては、共産党議員団が提案(15円値下げ)した議案に対し、10円値下げの修正案を提出するのが適切であると考えました。
 
以下、その理由を簡単に述べさせて頂きます。
 まず初めに、先ほどの何故15円なのか?、何故10円なのか?を説明します。
 府営水道料金の基本料の値下げは、平成20年に5円と今年(H23)の10円と2回引き下げられており、共産党議員団の15円値下げは、今までの基本料金値下げの合計額であり、我々が出した修正案は京都府の今回の値下げ分10円のみを改定したものです。
 何故かと申しますと、もし、15円値下げをH23年度予算に織り込みますと、約1,000万円の赤字となり、10円値下げでは、逆に約1,000万円の黒字になるからです。 
 大切なことは、ただ値下げをすることではなく、累積欠損金を徐々に減らしつつ、H19年度からの黒字基調を維持できる金額に設定することだと考えました。
 そして試行錯誤の結果10円の値下げしかないとの結論に至ったのでございます。

 実際のところ、水道料金値下げは、この議会で否決される恐れが十分にあったのですが、市民優先の気持ちと議会の主体性堅持の精神が連鎖し、最終的には賛成17、反対6で可決しました。
 反対意見の中には、「水道事業の財政計画や事業計画が十分議論されていない」とか、「議員が無責任に提案するのではなく、水道懇談会の答申を得て、市長に自信を持って提案して欲しい」、との意見がありました。
 
 せん越ながら、ここで、反対意見に対し私の意見をほんの少し、申し上げさせて頂きます。
<水道の事業計画に関して> 

 向日市は、平成17年度から5カ年計画で行うつもりの「改訂経営改善計画(H22年度末には累積欠損金を一掃、施設の更新改良事業の促進等」をほごにしてから、幾たびの要請にも拘わらず、財政計画や事業計画らしきものを一切作成し公表してきませんでした。
 従って、十分な議論の対象になるべく事業計画が5年以上もの長きにわたって作成されていない状態や、共産党議員団の水道料金値下げ議案を察知するやいなや、事業計画書の資料提供が間に合わない状況の中で、急きょ、水道料金改訂の諮問を水道懇談会に図るような場当たり的な姿勢に対し、残念ながら、市長提案を待たなければならない理由が見つかりません。
<議員が無責任に提案する・・・>

 無責任は確かにダメですが、議員提案権は議員に与えられた権能の一つであり、本来積極的に活用されるべきものです。
 議員提案が殆どないことを理由に議会の形骸化を指摘するマスコミも出ている昨今でございますので、今後とも議会活性化のためにも積極的な議員提案を取り入れることが肝要だと考えています。
 
 ところで、議員が条例の制定や修正議案を提出するに当たり、当然、専門的知識を得るための調査研究が不可欠です。、 今回の様な水道料金の改定についても、水道事業部が作成した中長期的な事業計画・財政計画の提出を求めたり、担当部課長の意見を聞いたりして議案を作成するのですが、今回の向日市の姿勢はとても異常でした。
 
 何が異常かと申しますと 
 議会に対して、議員提案のための値下げ議案作成に関する協力を一切拒否する姿勢です。
 
 通常、議員が行政に対し資料作成依頼や資料請求をするときは、一定の様式にのっとり、市長に対して議長名で請求をします。
 
 今回も同様の形式に従い、次のような資料作成依頼をしました。
   ・水道料金の値下げ金額を3段階(7円、10円、15円引き下げの場合)にした従量料金区分表と府営水道料金値下げによる中長期財政計画の作成依頼。
 回答は、両方とも出せないとのことでした。
 
 私は、向日市上下水道部長と副市長に対し、資料が出せないのなら、自分で財政計画と従量料金区分表の作成をするので、若干のお手伝いをお願いしたいと申し出ましたが、これもかたくなに拒否されました。
 
 ことは、議員と行政の関係ではなく、議会と行政の問題ですので、議長を交えて担当部長・副市長と私とで約3時間ほど議論した結果、変な話ですが、ある理由で少しだけ協力しますと云うことになりました。
 結局、議会に対する協力拒否は、上司である市長の指示であることがうかがわれ、かたくなに拒否されていたお二人の姿勢に気の毒な気持ちさえ湧いてきました。
 
 市長選を前に、議員提案による水道料金の値下げの確定を何が何でも阻止したかったのでしょうか? もしそうだとしたら、まことに悲しいことです。

 人の気持ちを推し量ることはできませんが、誰もが初心にかえり、市民本位の市政とは何なのか、もっともっと深く考察する必要があるように思えます。